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付加断熱の施工確認

付加断熱の施工確認

『三本柳の家』

付加断熱入れの施工確認をしてきました。

柱の外側に45ミリのグラスウールボードを付加断熱するためには、付加断熱層内に木下地を設置します。
付加断熱 パラマウント

この断熱層に入る木下地も雨に当たらない配慮が必要です。
この現場の大工さん達は現場の雨養生がなんのためなのか?
やらないとどういうことになるのか?を知っているため、養生をサボる事はありません。
通気胴縁

グラスウールを直に濡らさない事は勿論ですが、付加断熱層内の木材が水を吸っていれば隣接するグラスウールにも影響があります。
水に濡れた断熱材の熱伝導率は上がります。熱伝導が上がると言うことは、文字通り熱を伝えやすくしますので、断熱材の性能を落としているという事は誰の目にもあきらかです。
現場は常に天気に左右されますが、断熱材の性質やどの様な施工方法だと、断熱材の性能を発揮させる事が出来るか?劣化しにくい施工が出来るか?を考えてくれる大工さんに頭が下がります。
ただ施工すれば良いだけの仕事をやってらっしゃる方もいるかもしれませんが、断熱材に限らず使うものの性質や弱点を分かっての施工では、品質はもとより劣化までの年数も変わって来るはずです。

このように目に見えない部分で大工さん達は知識と技術を用いて初期型結露などの早期の劣化を防止しています!

現場の職人さんたちも何のためにこの作業を行うのか?をしっかり学んでいるからこそ綺麗な現場が出来るのでした。

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気密と防湿・・・実は違うもの!

気密と防湿・・・実は違うもの!

気密がしっかり確保されていれば、防湿もできている!と思っている方がいますが、実はそれは違うものなのです。

 『気密』は、隙間風の侵入を防ぐ目的、暖冷房熱の漏気を防ぐ目的で行われます。さらに肝心なのは、24時間換気を計画的に有効に働かせる目的があります。
 例えば、ストローに無数の穴が開いているといくら吸い込んでも飲み物は口まで届きませんね。それは、隙間があることで途中から漏れてしまっているからです。
住宅も隙間があると、隙間風が入ってきて寒さを感じたり、暖房も室内から漏れてなかなか暖まらなかったりと省エネに結びつかなくなります。
そして、24時間換気を計画通りに働かせるためには、隙間相当面積(C値)は最低でも0.7cm2/m2以下!できれば0.5㎠/㎥以下にすることがとても重要なことになります。
住宅の気密性能は高ければ高いほど、空気を計算通りに流すことができます。しかし、現場で気密ゼロの潜水艦を作るわけにいきません。そこで、風の影響や温度差換気の影響をなくするためには、隙間相当面積0.7cm2/m2以下の気密性能が望まれます。最低でも1.0cm2/m2の性能が必要です。その根拠は自然給気、機械排気型(第三種換気装置)の使用を前提にすると、換気ファンでつくる圧力(内外差圧)が1.0mmAq位あると、通常の風の風圧力を上回り、風の影響をほとんど受けなくなります。内外差圧が1.0mmAqをつくるために必要な気密性能が0.7cm2/m2なのです。隙間だらけの住宅では、この圧力ができないのです。ですから、気密を確保することは重要なことになります。

そして、気密よりももっと重要なことは『防湿』です!
何故か?というと、気密は、柱の外側、柱の内側、どちらでもとることが可能です。つまり、施工で考えると取り易いところで気密を確保することが可能なのです。しかし、防湿は違います。断熱層の室内側でとることが基本となります。そこに施工の難しさがあるのです。
なぜ防湿が重要なのかというと、防湿が切れると生活上に発生した水蒸気が壁及び屋根体内に入り、躯体内結露のリスクが高まります。水蒸気の大きさは、10万分の4㎜と言われていますが、なかなかピンとこない数値です。10万分の4㎜を例えるなら、100m先にある米粒を目視でみるサイズになります。この小ささなので施工中の防湿、気密処理には細部まで神経を使うのです。

先貼りシート完成
後張り施工そこで私は、防湿シートで防湿と気密を一気にできる施工を重要視しています。
後貼り施工ですと、細かい部位の気密テープ処理が大変難しく、また、テープの施工箇所が増えるためリスクが高まります。また、数年後に木が痩せてテープが剥がれ、隙間が空いてしまい気密性能が落ちやすいという事も考えられます。
ですから、建て方時に先貼り施工を行う事で細かい部位の気密テープ処理が減り、防湿シートの連続施工が可能となります。先張りをしておくことで数年後の劣化対策にもなるため推奨しております。


※気密は省エネと換気、熱のコントロールを目的として、防湿は湿度の躯体内への流入流出をコントロールする目的だと考えます。気密と防湿をひとつのことと考えるのではなく、分けて考えることが重要となり、両者を上手に計画して施工することが良い性能の住宅になるのだと私は思います。


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苦い経験から学ぶ屋根の二重防水

苦い経験から学ぶ屋根の二重防水!
屋根の施工で一番気を遣うのは、工事中に雨や雪が突然に降ってくることの対策です。
二重垂木での屋根施工の場合、一段目の垂木を施工後に捨て合板を施工しますが、合板が突然の雨や雪で濡れてしまいそのままにしてしまうと結露の原因になってしまいます。また、捨て合板は、一般に多く利用されているダンボールで造られている通気部材と違って屋根に断熱材を施工する場合の押し込み防止の役割も果たしますので確実に通風が確保できるメリットがあります。

そこで私の設計では、屋根の二次防水として、一段目の垂木施工後に合板を張った上に透湿防水防風シートを軒先から棟まで全面に施工することを基本としています。その役割は防風及び防水のためですが、これには苦い経験があってこの施工方法になりました。

その苦い経験とは?

下の写真をご覧下さい。
waVGgqRvPiGDlKo1458897358_1458897416.png一段目の垂木の上に合板を施工し、その上に透湿防水防風シートを張った後に雪が降り、日中に気温が上がりその雪が融け始め、深夜から朝方にかけて気温が低下、そのため氷(ツララ)になってしまったのです。   
写真はその状態です。
実は、少し前までコスト面から全体に透湿防水防風シートを施工しないことがありました。合板の接合部には防水テープで処理をしていたので少々の雨、雪が降っても大丈夫だろうと思っていました。しかし、この苦い経験があってからは屋根全体にスッポリ透湿防水防風シートを包むように施工するようになりました。結果、写真で検証できたように雨、雪が降っても心配することがなくなりました。



次の写真はその施工方法です。
IMG_9895 (2)
透湿防水防風シートを敷設後、二段目の垂木を施工します。
通気層としては次世代省エネ基準では30㎜以上の通気層の厚みをとることとされていますが、私は、積雪荷重なども考慮し90㎜の垂木で設計しております。
その後、野地合板を施工しアスファルトルーフィングで一次防水をし、屋根の仕上げ材を施工します。軒先側は透湿防水防風シートを≒300㎜屋根から壁に予め下げて屋根のシートと壁のシートと切れ目なく連結させるための先張りシート施工を行います。



施工時に天候など気を付けていたとしても、何が起こるかわからないので、このように未然に防ぐ施工方法が必要だと思います。





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熱橋にならない繊維系断熱材の施工方法

繊維系断熱材(グラスウール、羊毛など)を使用して断熱計画する際に私が特に注意していることは、外壁側の断熱材の施工です。
繊維系の断熱材は、充填されている部分は大きな断熱の役目を果たしますが、外壁面に耐力壁として筋かいを入れてしまうと、写真のように筋かいが入っている部分の断熱材は、きれいに充填されず隙間ができてしまいます。
P9090797.jpg
そして、きれいに充填されている部分があっても105mmの壁厚に対して45㎜の筋かいを使うと60㎜しか充填されないことになります。また、筋かいをダブルに入れてしまうと90㎜の筋かいの場合、断熱材は15㎜しか充填されていないことなり、施工者側からすると敢えて断熱欠損の部分を造って施工していることになります。断熱材が入らない断熱欠損部分は、断熱性能が劣ることと、筋かいは木熱橋となるので断熱材より断熱性能が低く温度差が大きくなると結露を引き起こすリスクを増大させてしまいます。

筋かい2

そのため、耐力も大事ですが、温熱の視点から考えた場合、外壁面の壁には耐力面材を使用することを心がけています。耐力面材は柱の外側に面材をとめるので筋かいをつけることが(耐力が不十分な場合を除く)ないので断熱材105㎜を隙間なく充填することができるので熱橋は筋かいより大幅に少なくすることができます。
組写真
さらに、柱間の充填断熱の外側に断熱材を付加する(付加断熱)と、間柱の熱橋防止にもなり断熱の効果がさらに増大していくのです。
IMG_8913.jpg
コストだけにとらわれ、筋かいを使用することは、居住者に不快な居住環境を与えていることになります。コストも大事ですが、お施主様の快適性を考えて、私の設計は耐力面材+付加断熱の基本としています。リフォームでもこの工法を採用した結果、建築知識ビルダーズ主催の日本エコハウス大賞2015 リフォーム特別賞受賞することができました。

●断熱の一口解説
熱橋断熱材を貫通する部材で、断熱材よりも断熱性能が劣る部位のことを言います。たとえば、木造住宅で充填断熱の場合、柱は断熱材を貫通します。この柱を熱橋と言います。熱橋は、断熱材よりも断熱性能が低いため、面積が小さくても性能に影響します。省エネルギー基準の計算では、断熱材を貫通する部材がある場合は、熱橋として考慮しなければなりません。なお、外張り断熱など、断熱材を貫通する部材がない場合は、熱橋を考慮する必要はありません。

 熱橋を考慮する場合は、タイプによって計算方法が異なります。
熱橋は大きく分けると、①木造住宅の熱橋(木材の熱橋)②鉄筋コンクリート造(RC造)の熱橋(構造などの熱橋)③鉄骨造(S造)の熱橋(金属などの熱橋)の三つのタイプがあります。

熱計算をする時は、この熱橋を考慮して計算されます。


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