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第三種換気の給気口の実態?

第三種換気の給気口の実態?

今回は、第三種換気の給気口から換気がされているか?を調べるために実験をしてみました。
IMG_3792.jpg

実験内容
動画① 換気回数0.5回   外気温25度、室内温度24度   2階給気口  
     通気層からの空気導入  二重胴縁   晴天弱風

動画② 換気回数0.5回   外気温度21度、室内温度25度  2階給気口
     通気層からの空気導入  二重胴縁  雨天強風


まずは、動画①https://youtu.be/y4tbN0_Tt0c
カバーを取り外しわかり易いように紐を付けてみます。 第三種換気の給気口からフィルターを通して空気が入っているので、紐が動いているのがわかります。 もっとわかりやすくするために、フィルターを取ってみると、一気に風量が上がり空気が中に入ってきていることがわかります。 では、ここで窓を開けてみます。(55秒後) そうすると、気密が悪い状態と同じになります。当然、風量が少なくなり紐の動きも弱くなってしまいました。(1分19秒後に窓を閉めてみます)

次の動画②は、https://youtu.be/ljyvWLK0TbI
外の風が強く吹いている時の実験動画です。 風が強いので、窓を開けても風速で給気口から吹き上げて空気が入ってきます。 ですが、窓を閉めると一定の風量で空気が入ってきていることがわかります。

ところで、なぜ2階の給気口で実験したか?というと・・・
気密性能が低い住宅の換気計画は2Fの給気口から給気されないで排気される現象が起こります。つまり、給気される場所から給気されないのですから換気の計画が成り立たなくなってしまうのです。実験でわかったことは、気密性能が高気密(2.0cm2/m2以下、できれば1.0cm2/m2以下が望ましい)であれば換気計画が設計通りに働いてくれることが実験でわかります。ちなみに、この建物は給気取り入れ口を外部フードから取っているのではなく、土台水切り部から通気層を通して給気をとっていますが外壁間の通気層からの通気もしっかり確保されていることも実証されました。
※注意:外壁間の通気層からの空気取り入れは、寒冷地だからできることです。 蒸暑地では通気層内の温められた空気が室内に入ってくるので、この方式は注意が必要です。また、気密性能が2.0cm2/m2を超え始めると2Fの給気口が排気口になり外壁の内面で結露が発生する危険がありますので2.0cm2/m2以下できれば1.0cm2/m2以下の気密性能が推奨されます。

まとめ!
気密性能を高気密化にする理由は、「換気量をきちんと設計計算した数値通りにしたいから、風の影響で自然換気が加わらない水準まで...建物の気密化を図る」ためです。そのため、計画通りに換気されるようにするために意識して気密の施工をする事が大切です。その他に気をつけたいことは、給気口の位置が寝室の枕元や子供室の机付近のような常時、人がいる場所に給気口を設置すると冬には寒さを感じる事になりますので、寒くならないように暖房器の位置も合わせて計画することが室内環境の温度状況を向上させるためには重要なポイントになります。

参考
下記の表は「気密性能と内外温度差と風速の関係」
●出典:「住宅の省エネルギー基準と指針」より
気密性能と内外温度差と風速の関係
        
例 えば、上記の表で外気温0℃室温20℃の気密性能が2.0cm2/m2の場合では、平均風速2.5m/秒時の隙間換気量は0.2回/hとなります。また風速が6m /秒になると0.5回/hの隙間換気量になってしまいます。そこで計画では0.5回/hが義務付けですから、この場合は以下のようになってしまいます。

0.5回/h+0.2~0.5回/h=0.7回/h~1.0回/hの膨大な換気回数になってしまいます。
これでは計画的な換気にならず省エネにもならず、ランニングコストのシミュレーションもできない風任せの換気システムになってしまいます。若しシミュレーションがあるとしたら「絵に描いた餅」ということになります。

世界的には、隙間相当面積でいえば1.0cm2/m2より大きな隙間相当面積は、気密住宅とは言わないそうです。

真面目に高性能住宅を設計あるいは施工している業者の多くは、気密性能を平均0.7cm2/m2以下で出しています。その気密性能でも、0.1 回~0.18回/hの換気回数が加算されるのですから、できれば極力…さらに小さな隙間を目指すようにし、自然換気をゼロに近づけることで計画通りの換気 がなされることになります。
それが0.5回/hの換気量を作れる家の条件となると考えます。

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