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気密と防湿・・・実は違うもの!

気密と防湿・・・実は違うもの!

気密がしっかり確保されていれば、防湿もできている!と思っている方がいますが、実はそれは違うものなのです。

 『気密』は、隙間風の侵入を防ぐ目的、暖冷房熱の漏気を防ぐ目的で行われます。さらに肝心なのは、24時間換気を計画的に有効に働かせる目的があります。
 例えば、ストローに無数の穴が開いているといくら吸い込んでも飲み物は口まで届きませんね。それは、隙間があることで途中から漏れてしまっているからです。
住宅も隙間があると、隙間風が入ってきて寒さを感じたり、暖房も室内から漏れてなかなか暖まらなかったりと省エネに結びつかなくなります。
そして、24時間換気を計画通りに働かせるためには、隙間相当面積(C値)は最低でも0.7cm2/m2以下!できれば0.5㎠/㎥以下にすることがとても重要なことになります。
住宅の気密性能は高ければ高いほど、空気を計算通りに流すことができます。しかし、現場で気密ゼロの潜水艦を作るわけにいきません。そこで、風の影響や温度差換気の影響をなくするためには、隙間相当面積0.7cm2/m2以下の気密性能が望まれます。最低でも1.0cm2/m2の性能が必要です。その根拠は自然給気、機械排気型(第三種換気装置)の使用を前提にすると、換気ファンでつくる圧力(内外差圧)が1.0mmAq位あると、通常の風の風圧力を上回り、風の影響をほとんど受けなくなります。内外差圧が1.0mmAqをつくるために必要な気密性能が0.7cm2/m2なのです。隙間だらけの住宅では、この圧力ができないのです。ですから、気密を確保することは重要なことになります。

そして、気密よりももっと重要なことは『防湿』です!
何故か?というと、気密は、柱の外側、柱の内側、どちらでもとることが可能です。つまり、施工で考えると取り易いところで気密を確保することが可能なのです。しかし、防湿は違います。断熱層の室内側でとることが基本となります。そこに施工の難しさがあるのです。
なぜ防湿が重要なのかというと、防湿が切れると生活上に発生した水蒸気が壁及び屋根体内に入り、躯体内結露のリスクが高まります。水蒸気の大きさは、10万分の4㎜と言われていますが、なかなかピンとこない数値です。10万分の4㎜を例えるなら、100m先にある米粒を目視でみるサイズになります。この小ささなので施工中の防湿、気密処理には細部まで神経を使うのです。

先貼りシート完成
後張り施工そこで私は、防湿シートで防湿と気密を一気にできる施工を重要視しています。
後貼り施工ですと、細かい部位の気密テープ処理が大変難しく、また、テープの施工箇所が増えるためリスクが高まります。また、数年後に木が痩せてテープが剥がれ、隙間が空いてしまい気密性能が落ちやすいという事も考えられます。
ですから、建て方時に先貼り施工を行う事で細かい部位の気密テープ処理が減り、防湿シートの連続施工が可能となります。先張りをしておくことで数年後の劣化対策にもなるため推奨しております。


※気密は省エネと換気、熱のコントロールを目的として、防湿は湿度の躯体内への流入流出をコントロールする目的だと考えます。気密と防湿をひとつのことと考えるのではなく、分けて考えることが重要となり、両者を上手に計画して施工することが良い性能の住宅になるのだと私は思います。


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