FC2ブログ
TOP施工方法 ≫ 熱橋にならない繊維系断熱材の施工方法

熱橋にならない繊維系断熱材の施工方法

繊維系断熱材(グラスウール、羊毛など)を使用して断熱計画する際に私が特に注意していることは、外壁側の断熱材の施工です。
繊維系の断熱材は、充填されている部分は大きな断熱の役目を果たしますが、外壁面に耐力壁として筋かいを入れてしまうと、写真のように筋かいが入っている部分の断熱材は、きれいに充填されず隙間ができてしまいます。
P9090797.jpg
そして、きれいに充填されている部分があっても105mmの壁厚に対して45㎜の筋かいを使うと60㎜しか充填されないことになります。また、筋かいをダブルに入れてしまうと90㎜の筋かいの場合、断熱材は15㎜しか充填されていないことなり、施工者側からすると敢えて断熱欠損の部分を造って施工していることになります。断熱材が入らない断熱欠損部分は、断熱性能が劣ることと、筋かいは木熱橋となるので断熱材より断熱性能が低く温度差が大きくなると結露を引き起こすリスクを増大させてしまいます。

筋かい2

そのため、耐力も大事ですが、温熱の視点から考えた場合、外壁面の壁には耐力面材を使用することを心がけています。耐力面材は柱の外側に面材をとめるので筋かいをつけることが(耐力が不十分な場合を除く)ないので断熱材105㎜を隙間なく充填することができるので熱橋は筋かいより大幅に少なくすることができます。
組写真
さらに、柱間の充填断熱の外側に断熱材を付加する(付加断熱)と、間柱の熱橋防止にもなり断熱の効果がさらに増大していくのです。
IMG_8913.jpg
コストだけにとらわれ、筋かいを使用することは、居住者に不快な居住環境を与えていることになります。コストも大事ですが、お施主様の快適性を考えて、私の設計は耐力面材+付加断熱の基本としています。リフォームでもこの工法を採用した結果、建築知識ビルダーズ主催の日本エコハウス大賞2015 リフォーム特別賞受賞することができました。

●断熱の一口解説
熱橋断熱材を貫通する部材で、断熱材よりも断熱性能が劣る部位のことを言います。たとえば、木造住宅で充填断熱の場合、柱は断熱材を貫通します。この柱を熱橋と言います。熱橋は、断熱材よりも断熱性能が低いため、面積が小さくても性能に影響します。省エネルギー基準の計算では、断熱材を貫通する部材がある場合は、熱橋として考慮しなければなりません。なお、外張り断熱など、断熱材を貫通する部材がない場合は、熱橋を考慮する必要はありません。

 熱橋を考慮する場合は、タイプによって計算方法が異なります。
熱橋は大きく分けると、①木造住宅の熱橋(木材の熱橋)②鉄筋コンクリート造(RC造)の熱橋(構造などの熱橋)③鉄骨造(S造)の熱橋(金属などの熱橋)の三つのタイプがあります。

熱計算をする時は、この熱橋を考慮して計算されます。


その他の住宅情報はこちらから⇒人気ブログランキングへ    にほんブログ村 女性建築士
スポンサーサイト



Comments (0) Trackbacks (-) | 施工方法

Comment













非公開コメントにする